引っ越し料金は高額だなと感じる人は、かなり多いでしょう。でも、タイミングによっては、意外なほどリーズナブルになる可能性があります。
それにはまず、値引き交渉の余地のない繁忙期をしっかり、知っておくことです。繁忙期は、引っ越し業者によって多少のずれはありますが、2,3,4月の新入学や新入社員、それに企業の定期異動の時期です。あと9、10月と年末などもですね。
他にも要素があって、それは曜日です。まず、週末(金、土、日)の午前中です。これは、考えてみると当たり前で、この曜日と時間帯に引っ越しをしてしまえば、月曜日からは普通に仕事に行けるからですね。
あと、曜日と言えばもうひとつ別の曜日があって、それは六曜と言われるもので、よく知られているのは大安とか仏滅と言う呼び名です。六曜全部を言うと、大安、仏滅、友引、先勝、先負、赤口と言う六つの呼び名です。
中でも縁起が悪いと言われているのは、仏滅です。この仏滅の日には、あまり何か新しいことをしてはいけないと言うのが、一般的に言われていることなので、当然ですが結婚式や引っ越しをする人は少ないのです。
ここに交渉の余地が十分にあると言うことが言われています。また、実際の引っ越し件数も、他の日に比べると圧倒的に少ないと言います。料金的な交渉については、仏滅の日を狙うことも良いかもしれないです。
と言うわけで、仏滅と引っ越し料金の関係について解説します。
仏滅って本当に縁起が悪いの?
まず、ここが一番の問題です。とにかく昔から仏滅には新しいこと、特に人生の上での新しいことをやってはいけないと、散々言われてきました。
子供のころから周りの人が言っているので、そのきちんとした意味も分からずに、鵜呑みにしている人もかなりいます。
この仏滅と言うことですが、一説によるとお釈迦さまが入滅した、つまり亡くなった時のこというのだと言いますが、実は違っていると言う説もあります。
そもそも、六曜とは中国が発生で、戦をすると時の吉凶の占いをするためにできたものであって、本来は仏滅ではなかったと言います。仏滅のことは空亡とか居亡と言っていたそうなので、決してお釈迦さまがなくなった日と言うことではない、と言うことが正しいと言われています。
仏滅と言う言い方はいつごろからいわれていたのか、と言うことははっきりとは分かっていませんが、少なくても近年になってからだと言うことらしいです。
と言うことは、軍事には関係があっても、私たち一般的に普通の生活をしている人たちには、あまり深い関係はないと言えます。
つまり、決して縁起が悪いというわけではないのですね。しかし、一般的には縁起が悪いと言われていますし、引っ越し業者の方でも「仏滅は縁起が悪いから仕方がない」と言うことが、なかば常識化しています。ここが大きなポイントです。
なぜかと言えば、仏滅が実は物滅であって実は軍事的な占いのことで、しかも昔の中国でのことで、現代で生活をしている一般的な人々の運命を示しているわけではない、という解釈が分かれば、仏滅を忌み嫌う理由はないからです。
引っ越し業者自体が「縁起が悪いから仕方がない」と思っているのですが、利用者側は「実はあまり関係がないから、仏滅の引っ越しもOK」と思っているギャップにこそ、値引き交渉の余地はあります。
実際に仏滅の日の引っ越しで値引きは可能なの?
絶対に可能かどうかと言えば、限りなく可能性は高い、と言う言い方になりますが、繁忙期だと、まったく受け付けてくれない引っ越し業者も多いと言いますから、値引き交渉のタイミングには注意が必要です。
反対に閑散期の仏滅の日を狙うと、案外値引きに応じてくれることもあると言いますから、言ってみれば、ケースバイケースと言えるでしょう。
しかし、六曜日で仏滅以外の日に対して値引き交渉をするよりは、はるかにやりやすいと言うことも言われていますから、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
何しろ、引っ越し業者としてもトラックや人員を遊ばせておくことはできないと言う、ある意味では死活問題もありますから、どうせ遊ばせているのだったら安くても売り上げにしたいと言うことはあるのですから。
仏滅が物滅だと言うことを知って、忌み嫌わなければ、交渉をしてみるのもいいかもしれないですね。